TM NETWORK「GET WILD (TM NETWORK 40th FANKS intelligence Days -DEVOTION-)」:シンボリックなメロディとともに都市を駆け抜けた2023サウンド

fujiokashinya
Jun 27, 2024

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TM NETWORKが2023年の〈TM NETWORK 40th FANKS intelligence Days -DEVOTION-〉で披露した「GET WILD」の映像が公開されています。ツアーは映画『劇場版 シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』の封切りとともに始まり、夜の都市をイメージしたセットや映像でステージが構築されました。ライブの最後に演奏された曲が「GET WILD」です。

2023年の「GET WILD」の特徴はSICK INDIVIDUALS Remixを組み込んだことです。このEDM系リミックスは、2017年に「GET WILD」の30周年企画のひとつとしてSICK INDIVIDUALSが手掛けました。ライブでは一部がテンポアップして使われ、イントロをはじめとして要所要所で顔を出しては観客を煽ります。花火のように輝き弾けるシンセサイザーのフレーズで会場を沸かせるのは、EDMが得意とするパターンといえます。さらにウツの安定した歌で盛り上がれるので、歌モノEDMの魅力が余すところなく注入されたパフォーマンスでした。

「GET WILD」はライブのたびに新しい顔を見せる曲といっても過言ではありません。イントロなど歌以外の部分が大胆に変わったり、ジャンルを越境して新しい音やフレーズが加わったりしても、TM NETWORKの代表曲として不動の地位にあります。最初のヒット曲だからという理由だけではなく、魅力あるメロディも大きな要因です。多くの人に記憶に刻まれたこのメロディが碇の役割を担うことで、さまざまな構成、あらゆるアレンジが成立します。♪Get wild and tough♪を歌いたい、新しいフレーズを聴きたい、もはや別の曲と化したイントロやエンディングも楽しみたい――すべてのFANKSに笑顔を咲かせる曲です。

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Written by fujiokashinya

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