Steve Aoki and Alan Walker「Are You Lonely [feat. ISÁK]」:身体に刻まれる音のループ、記憶の底に降り積もる歌声
Steve Aokiとともに “Aoki Jump” で写真に収まるアーティストの姿をよく見かけます。彼は多くのシンガーやDJ/producerとのコラボレーションで曲を発表しており、その音楽を通じて新たな歌声やメロディに出会うことが多々あります。例えばNicky Romeroと共作した「Be Somebody」ではKiiaraをボーカルに迎えていましたが、そのスタイルと同じ体制で制作されている曲が、Alan Walkerとの連名で発表した「Are You Lonely」です。
「Are You Lonely」はAlan Walkerのスタジオ・アルバム『Different World』に収録された「Lonely [feat. ISÁK and Omar Noir]」のリメイクです(オリジナルもSteve Aokiとの連名)。「Are You Lonely」ではラップを外し、Ella Marie Hætta Isaksenのボーカルのみで構成されています。メロディはオリジナルを踏襲していますが、音はもちろんのこと、歌詞も変わっています。
イントロが鳴って数秒で「これはいい」と思いました。印象に残ったのは、跳ねるように響くエレクトロニック・サウンドです。ここからどのようなVerse、Chorusが入るのか? どのようなボーカルが聴けるのか? 続きの展開が気になって最後まで聴くという、抗いがたい吸引力を持ったイントロです。
歌が入るとクールな雰囲気が漂います。曲名にピックアップされている ♪Are you lonely♪ というフレーズを繰り返すPre-Chorusでは、冷めたような、諦めたような、感情を閉じ込めたような、心を閉ざしているような、それでも解放したい気持ちがあるような…複雑に混ざり合った気持ちを抱えているイメージが浮かびました。想像力を刺激される歌声ですね。