Megan Washington「How To Tame Lions」:そのメロディは身体に潜り込み、心を支配する

fujiokashinya
2 min readNov 9, 2019

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Megan Washington

フラットな音のループには中毒性があります。シンセサイザーが奏でる、淡々とした音の連鎖。TEDの映像でMegan Washingtonというミュージシャンを知り、どのような曲を発表しているのか調べたところ、この「How To Tame Lions」が強く印象に残りました。“tame”(飼いならす)という英語を知った曲でもあります。

音の間を縫うように紡がれるメロディ。冷たくはないけれど、かといって熱を帯びているわけでもありません。その歌声は別の何かを媒介にして、聴き手の体内に潜り込み、薬のように、あるいは毒のように広がっていきます。

音の流れは途中で雰囲気を変えます。穏やかな水面に波紋が広がり、いくつもの波紋が生まれては消えていく。やがて、水面は元通りの姿に戻り、音は穏やかに流れて、そして消えます。そんなイメージが浮かびました。激しく心を揺さぶるわけではないのに、ざらざらとした手触りの記憶が残ります。

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