lol「brave up!! [feat. DJ KOO]」:エレクトロニック・サウンドが放つ光の束、照らし出されるパフォーマンス
交錯するHOTなサウンドとCOOLなダンス。lol(エルオーエル)が発表した「brave up!!」という曲がとても格好良かったので、すぐにプレイリストに組み込んで聴いています。重いキックと分厚いシンセサイザー、そしてNOISYなギターの音を効かせたアッパーな曲です。ロックのワイルドさとEDMのタフさを兼ね備えたサウンドが躍動します。
lolは5人組でしたが、そこに2019年からDJ KOOが加わったそうな。立ち位置としてはK-POPグループと共演するSteve Aokiのような感じでしょうか(異論は認める)。「brave up!!」ではDJ KOOのラップ(やスクラッチ?)がフィーチャーされており、trfやプロデューサーとしての彼を知らない人々にも、その格好良さは伝わると確信します。
EDMの魅力がこれでもかと詰め込まれている中で、最後に聴けるシンセサイザーのリリカルなフレーズが印象に残ります。最初からずっとヘビーで肉食的な音で圧倒されてきたのに、最後にいきなり美しい音に包まれ、さらにそこに重なるボーカルも美しく、心がぎゅっと締め付けられます。この落差が実に良い。
lolが「EZ DO DANCE」をカバーしたと知ったのはつい最近であり、それを知らずとも僕はずっと彼らを「trfの系譜に連なるグループ」だと認識していました。ただ、「brave up!!」のジャケット写真やミュージック・ビデオから感じるものは、trfというよりはK-POPかなと(異論は認める)。
本当にK-POPを意識したのかどうかは分かりませんが、それは別に悪いことではないというか、むしろ良い影響ですよね。K-POPはヒップホップをはじめとしてEDMもロックも、そしてJ-POPも呑み込んできた音楽であり、それくらいの貪欲さが日本のポップ・ミュージックにあってもいいのかなと思うわけです。