LINKIN PARK「Points Of Authority」:攻撃的なラップが心を支配し、肉厚な音が身体を呑み込む

fujiokashinya
Jul 25, 2022

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エネルギッシュなMike Shinodaのラップと分厚いヘビー・ロックのサウンド。LINKIN PARK「Points Of Authority」は、2000年にリリースされたデビュー・アルバム『Hybrid Theory』の収録曲です。好きなLINKIN PARKの曲をいくつか選ぶとき、確実に僕はこの曲を候補に挙げます。

「Points Of Authority」の核となっているのは、“Forfeit the game...” から始まるMikeのラップです。イントロと間奏で登場するこのラップが強烈なプレゼンスを示し、聴き手の心を支配します。また、肉厚なギター・サウンドを聴いていると身体が震え、頭を振るなり声を上げるなり、何かしら身体で表現したくなります。聴き手をアジテートするラップとサウンドです。

デビュー作の曲を新たな形で再構成したアルバム『Reanimation』には、「PTS.OF.ATHRTY」というタイトルで収録されています。オリジナルとは異なる角度で表現された分厚いサウンドと、全体を貫き、不穏な空気を感させる音が印象に残るバージョンです。

2000年代後半以降のライブでは少し変化が見られます。Mikeのソロ・プロジェクトであるFort Minorの「In Stereo」のリリック “Welcome one and all to the show…” 以降が、「Points Of Authority」の冒頭に組み込まれています。そこからシームレスに “Forfeit the game…” につながり、イントロが始まる展開は素晴らしい。さまざまなライブ・テイクを集めた「Live Around The World」シリーズのテイクで聴くことができます。

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Written by fujiokashinya

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