LINKIN PARK「Heavy Is The Crown」:MikeとEmilyの新しいタッグで表現するLPスタイルのラップ・ロック

fujiokashinya
Oct 6, 2024

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新生LINKIN PARKの発表と同時に新曲「The Emptiness Machine」の配信が始まったのは記憶に新しいところです。11月にリリースを予定しているスタジオ・アルバム『From Zero』から最初にシングル・カットされた曲でもあります。そして、一ヶ月も経たずに次の曲が世に出ました。タイトルは「Heavy Is The Crown」

Mike ShinodaのラップとEmily Armstrongのボーカルが響くラップ・ロックのスタイル。LINKIN PARKの基本形であり、ファンにも大いに馴染みがありますが、それをEmilyのボーカルで聴けることがこの曲のポイントです。復活を告げたライブストリームでも当然このスタイルは披露され、ラップとボーカルの交差というバンドの核は健在だと実感したものです。そのことを新曲でも存分に見せてくれます。

鬼気迫るシャウトを重ね、プレゼンスに満ちた歌声を聴き手に叩きつけるEmily。聴く人の心に爪痕を残さんとする迫力を感じます。Mikeの低空飛行的なラップが、美声を歪ませたEmilyのボーカルを引き立てます。バンドのフロントラインに立ち、センターで曲を引っ張るボーカル。その存在はバンドの音楽を聴く醍醐味のひとつです。

復活ライブのパフォーマンスに加え、ふたつの新曲と、再起動してから次々と新しい表情に出会えるのが嬉しい。LINKIN PARKを好きになった過去の自分に感謝したいと思います。新しい音楽を聴く楽しみは、何があろうとも愚直に聴き続けてきたファンに与えられたギフトです。

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Written by fujiokashinya

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