Katy Perry「Never Really Over」:歌声が言葉を紡ぎ結びつけ、言葉が心に絡まり心を満たす
素晴らしい音楽ほど、言葉にしたくなる。そう思いながらKaty Perryの新曲を聴き、この文章を書いています。曲を聴いて感じたことを書き留めることで感動した記憶を記録する行為は、何度繰り返しても飽きません。
新曲「Never Really Over」の音楽世界に潜り込んでみましょう。プロデュースを担当したのはZeddであり、そしてDreamlabというチーム(プロデュースとソングライティングを生業とする二人組)です。つい最近の出来事ではありますが、Katy PerryとZeddは「365」という曲でコラボレーションを実現させました。このエキサイティングな組み合わせから生まれる音楽に期待以外の何がありましょうか。
メロディと歌声とサウンドの三位一体。特にChorusが好きです。ダンサブルに舞いながら、歌メロが胸を締め付け、心にしみます。とても美しい。言葉が連なり、束となって次から次へと押し寄せます。特に曲の終盤では、絶え間ない言葉の奔流が快感をもたらします。サウンドは歌声を照らすスポットライトのようであり、歌声の魅力を存分に伝える助演として輝きます。
「365」を聴いて、Katy Perryの歌声の素晴らしさに気づきました。それまでも彼女の曲を聴いてはいたものの、心を掴まれたのは「365」が初めてです。それまでとは何が違うのか、それはまだ分かりません。けれどもスイッチがぱちんと入るように、美しい歌声の虜になりました。
そして「Never Really Over」に出会います。この曲を聴いて、さらに深く、さらに強く、彼女の歌声に惹かれます。星の数ほどもあるポップスの一部だと思っていたのに、一際大きな輝きを放つ星になるとは思ってもいませんでした。あるとき突然ドアが開き、一歩踏み込んだら、目の前に広がる世界に吸い込まれる。景色が変わる、気持ちが変わる。新しい世界が広がります。