Hellberg and Aloe Blacc「Punching In The Dark」:エレクトロニック・サウンドはAloe Blaccの歌声を求める
Aloe Blaccの名前は、エレクトロニック・ミュージックとの親和性が高いシンガーとして僕の記憶にインプットされています。彼の歌を初めて聴いたのがAVICIIの曲で、大きなインパクトがあったからです。その影響は今も続いていて、彼の歌声を耳にするのはEDMアーティストとの共演(フィーチャリングやコラボレーション)がほとんどです。
AVICIIの「Wake Me Up」や「Liar Liar」でAloe Blaccに出会い、その後はZedd、Tiësto、David Guettaなどと制作した曲を聴き、彼の歌声が見せる多彩な表現を知りました。EDMにも数々のバリエーションがあり、また彼自身も優れたソングライターです。曲のタイプが異なれば、それだけメロディや歌の表情も変わり、ますます彼の歌声が好きになります。
あるとき、Aloe Blaccはどのような曲に参加しているのだろうと思って、ストリーミング・サービスで検索してみました。すると、聴いたことのない曲が次々と見つかります。そのうちのひとつが、Hellberg(ストックホルム出身のDJ/producer)と制作した「Punching In The Dark」です。
Aloe Blaccが歌う “Punching in the dark” のワードをきっかけに、シンセサイザーのキャッチーなフレーズが飛び出します。ボーカルがシンセサイザーを引き立て、ループするシンセサイザーの音を聴いているとまた歌を聴きたくなり、その魅力の虜になります。これぞ歌モノEDMの真骨頂。シンセサイザーのフレーズとボーカルの魅力が並び立つ素晴らしい曲です。