Eir Aoi LIVE TOUR 2019 “Fragment oF” [PART1]

fujiokashinya
3 min readJul 17, 2019

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Eir Aoi

藍井エイルのツアー〈LIVE TOUR 2019 “Fragment oF”〉が2019年5月から7月にかけて開催されました。幸運にも仙台公演のチケットが取れたので、緑と霧雨に包まれた定禅寺通りを歩いて会場に向かい、その歌声とバンドの音を目一杯浴びてきました。

オープニングのSEが観客のボルテージを上げ、それが途絶えると響く「UNLIMITED」のイントロ。スクリーンに映るクラシックな時計の映像を背にして、藍井エイルが姿を現わし、歌い始めます。4月にリリースしたアルバム『FRAGMENT』の全曲が披露されました。そのぶん定番の曲は厳選されましたが、「IGNITE」や「シリウス」、「INNOCENCE」や「ラピスラズリ」などがライブに安定感をもたらします。一方で、「空を歩く」のようにデビュー・アルバムの曲を披露する一幕もありました。

このライブで最も強く印象に残った曲は「螺旋世界」です。この曲の最大の特徴は、ギターが奏でるメインのフレーズのループ。ライブでは新井弘毅のギターがこのフレーズを爆音で鳴らし、曲名のごとく観客を螺旋の中に巻き込みます。イントロ、間奏、エンディングで聴けるこのフレーズは、聴けば聴くほど心を奪われる。アルバムでも存在感の大きさに衝撃を受けましたが、ライブではもっと前に出てきて第一印象を上回るインパクトがありました。ライブで化けたというより、解き放たれたというべきでしょうか。最高でした。

聴き慣れた曲でもアレンジの変化によって印象が刷新されることは多々あります。アルバムの先頭に収録された「約束」は、藍井エイルのボーカル、重永亮介のピアノ、土屋浩一のアコースティック・ギターというシンプルな構成で披露されました。オリジナルのアレンジはストリングスとベースの効いた重厚なバンド・サウンドですが、こうしたアコースティック・セットで演奏されると、歌声の輪郭が浮かび上がり、より鮮明になります。その魅力にもう一度出会い、そして素晴らしい歌であることを改めて感じる時間でした。

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Written by fujiokashinya

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