Dua Lipa「Houdini」:艶っぽく光る歌声が音を導き、聴き手を翻弄する

fujiokashinya
Jan 21, 2024

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Dua Lipaが歌う曲には、1970年代や1980年代のダンス・ミュージックを思わせる雰囲気が漂います。すべての曲というわけではありませんが、彼女のオリジナルやリミックス、他のアーティストとのコラボレーションを聴くと、1970~80年代の音楽を思い浮かべることが多々あります。

2023年の終わりにリリースされた「Houdini」にもノスタルジックなダンス・ミュージックの空気を感じました。1970年代のディスコ・ソングを思わせる、ポップで軽快な、身体を刺激するアレンジです。全体を覆うシンセサイザーやパーカッションの音が印象に残ります。聴きやすい音の端々に哀愁が漂う点も見逃せません。ダンサブルな音に重なるDua Lipaの歌声は艶っぽく、そして低音が魅力的に響きます。

パフォーマーとともにDua Lipaが踊るミュージック・ビデオに加えて、「Houdini (London Sessions)」と題したトラックのビデオや音源が配信されています。London Sessionsのビデオでは、バンドの面々――ドラム、パーカッション、キーボード、ギター、ベース、コーラスが円を描いて演奏し、その中心でDua Lipaが歌います。ボーカリストに徹するDua Lipa。インパクトの大きいミュージック・ビデオのダンスもさることながら、こうした演奏風景でもDua Lipaは魅せます。音楽家としての美しさ、音楽のなかで輝く美しさを見せてくれる映像です。

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Written by fujiokashinya

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