David Guetta「Stay (Don’t Go Away) [feat. Raye]」:2019年のエレクトロ・ワールドを颯爽と駆け抜ける歌声

fujiokashinya
3 min readJun 6, 2019

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David Guetta

David Guettaの名前は、それほどインターバルをおかずに各所で見かけるため、絶え間なく新曲を出している印象があります。連名でのリリースやリミックスの提供が続く中、本人名義の新曲「Stay (Don’t Go Away)」がリリースされました。Raye(Rachel Keen)というロンドン出身のシンガーをボーカルに迎えた曲です。

Raye

軽快に響く音は、ボトムの重厚さを強調するというよりは、ウワモノの爽やかさを際立たせています。こうしたアレンジがエレクトロニック・ミュージック界隈では回帰しているのでしょうか。「系譜」というほど大袈裟ではないにしても、「Stay (Don’t Go Away)」にSilk CityとDua Lipaの「Electricity」という曲の雰囲気を感じました。

「Electricity」が2019年のグラミー賞(Best Dance Recording部門)を獲得したときは、昨今のエレクトロはこういう路線なのかと思ったものです。この受賞が2019年のエレクトロ界隈、そしてDavid Guettaの制作にも影響しているのかどうか興味があります。個人的には、グラミー賞でファンクが注目されるとファンクの要素を強めた曲が出てくるというように、ある程度の因果関係はあるのかなと思っています。

ボーカルをとるRayeの歌声もストレートな音に合わせているのか、あるいは元来こうした声質なのか、あまり癖のない感じで、曲のスピード感を損なわずに聴き手に届きます。EDMに爆風のような勢いがあるとすれば、「Stay (Don’t Go Away)」には吹き抜ける夏の風を感じます。

リリースと同時にリリック・ビデオが公開され、しばらくしてからミュージック・ビデオも発表されました。Rayeのリップシンクに、パフォーマーのダイナミックな動きを加えた、とてもクールなビデオです。これぞまさしくダンス・ミュージックという感じでしょうか。

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