Bebe Rexha「Not 20 Anymore」:音の中で屹立する歌声、イメージを解き放つ歌声

fujiokashinya
2 min readNov 18, 2019

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Bebe Rexhaのハスキーな歌声はシンガーとして大きな武器であり、オリジナル曲でも、EDMアーティストなどとのコラボレーションでも、存在感を放ちます。少し前にリリースされた「Not 20 Anymore」という曲でも歌声が屹立し、歌声の放つエネルギーが聴き手の心を満たします。

「Not 20 Anymore」におけるBebe Rexhaの歌声は、とりわけブルースのシンガーを思わせます。緩めのテンポと重厚なリズムの中で、熱くエモーショナルな歌声を響かせます。彼女の曲は基本的にエレクトロやヒップホップなどのトラックを基盤にしていますが、ブルースの色を強く出したロック・サウンドにもはまりそうです。

僕が「Not 20 Anymore」からイメージしたのは、自らの足で力強く立つ人間のエネルギッシュな姿とともに、その足元から沈み込むような絶望めいた重苦しさです。揺るがない芯の強さを見せつつも、その一方で別の何かに捕らわれている。強いのだけれど、弱い。そんな二面性を感じます。聴き手のイマジネーションを刺激する歌声を持つシンガーです。

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