AVICII『Avicii, Live from Osaka, Japan, Jun 4, 2016 (DJ Mix)』:2016年の記憶をプレイバックし、AVICIIの音楽世界に接続するMIX
AVICIIの代表曲となった「Levels」が発表されたのは2011年10月。リリース10周年を記念して、『Avicii, Live from Osaka, Japan, Jun 4, 2016 (DJ Mix)』がApple Musicで配信されています。2016年の大阪公演で披露した音源をつなげたライブ・セットです。
トラック数は48に及び、オリジナル、リミックス、マッシュアップが交錯します。次から次へと力強いサウンド、美しいメロディが降り注ぎ、どこから聴いても熱くなれるDJ Mixです。これだけ素晴らしい曲が連続してプレイされたら盛り上がるのは必至でしょう。言っても栓なきことではありますが、一度でいいからAVICIIのライブを観たかったものです。
「Tweet It」と「Walking On A Dream」(Empire Of The Sun)のマッシュアップ、「New New New -Avicii Remix-」(Bob Sinclar)、「My Feelings For You」、「Silhouettes -Syn Cole Creamfields Mix-」、「Shame On Me」、「A Sky Full Of Stars -Syn Cole Remix-」(Coldplay)など、印象に残ったトラックはいくつもあり、まさしく「枚挙に暇がない」です。この配信を聴いて知った曲もあり、今もなおAVICIIは僕に新しい音楽体験をもたらしてくれます。
ライブ・セットを締めくくった曲は、やはり「Levels」です。しかし、そう簡単には終わりません。まずは「Levels」でサンプリングされている「Something’s Got A Hold On Me」(Etta James)がプレイされます。これまで作り上げたEDMの空気を一変させるほど存在感のあふれるソウルフルな歌声。そして、おなじみのシンセサイザーのリフが飛び出して「Levels」が始まり、エンディングに向けて音も気持ちも加速します。このまま終わるのかと思いきや、その予測も裏切って「Levels -Skrillex Remix-」につなぎ、肉厚なダブステップ・サウンドで幕が下ります。