
EDMデュオのOdeszaが発表した「The Last Goodbye」が素晴らしくて、エレクトロニック・ミュージックを集めたプレイリストに入れて何度も聴いています。Mac Book AirのCMで知った曲です。パワフルな歌声と、それに続くノイジーなエレクトロニック・サウンドが印象に強く残り、すぐに検索して見つけたのが「The Last Goodbye」でした。
多彩な音が絡み合い、音が音を引き立てる仕掛けを楽しめるエレクトロニック・ミュージックです。第一印象で僕を虜にしたノイジーな音もさることながら、曲を支えるリズムにも惹かれます。特にベースが前面に出て曲を支配する部分(2:45~)がとても好きです。音の沼に引きずり込まれ、その心地よさから抜け出せません。
「The Last Goodbye」では、Bettye LaVetteというソウル・シンガーのボーカルが使われています。曲は60年近く前に発表された「Let Me Down Easy」です。過去に吹き込まれたタフな歌声を素材としてエレクトロに組み込むアプローチは、経年を感じさせない力強さと、過去の曲ならではの存在感が矛盾せず共存します。
同じアプローチとして挙げられる曲は、例えばEtta Jamesの「Something’s Got A Hold On Me」をサンプリングしたAVICIIの代表曲「Levels」でしょうか。異なるフィールドにある要素が結びつき、新しい価値を生み出します。素晴らしい邂逅です。