藍井エイル「鼓動」:タフな歌声が心を貫き、艶めく歌声は心を満たす

fujiokashinya
May 17, 2021

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Eir Aoi

2021年4月に藍井エイルの新曲「鼓動」が発表されました。背中を強く押す追い風を思わせる、勢いのあるロック・サウンドが飛び出します。

配信が始まってすぐに聴いたとき、歌声の雰囲気がいつもと違う気がしました。いつもはハイトーンが強く印象に残るのですが、「鼓動」ではハスキーで、厚みがあり、それでいて艶っぽさを持った声だと感じます。たとえば ♪鳴らせ鼓動を♪ の部分は一層タフで力強く響き、あるいは ♪もう何度♪ や ♪ねえ 何度♪ の部分は艶めいている。立体感のある美声に魅せられます。

5月に入り、洞窟(あるいは地下採掘場跡)らしき場所で撮影されたミュージック・ビデオが公開されました。光が生み出す陰影の美しさに心を奪われる映像です。光と影の変化がエイルの表情を彩り、それは同時に「鼓動」の歌や音の鋭さを引き立てます。

翌6月にはシングルがリリースされます。もうひとつの新曲に加え、「鼓動」のアコースティックとインストゥルメンタルが収録される予定です。アコースティックでのパフォーマンスといえば、ライブで聴いた「約束」やTHE FIRST TAKEで披露された「IGNITE」などを思い出します。アレンジが変わると曲の世界が広がり、新しい体験をもたらしてくれます。シングルを聴いて、「鼓動」に対する自分の印象がどのように変わるか楽しみです。

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