藍井エイル「星が降るユメ」:叙情的な音に導かれ、歌声が記憶に降り積もるロック・ソング

fujiokashinya
2 min readOct 23, 2019

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Eir Aoi

歩き続ける、歌い続ける。藍井エイルの新曲「星が降るユメ」が配信されています。スリリングなピアノの演奏から始まり、色気のあるベースに導かれ、アコースティック・ギターとストリングスと力強いスネアのアンサンブルが響きます。この大胆なアンサンブルはサビや間奏、アウトロなどでも聴けるため、曲を貫く重要な要素です。

メロディは藍井エイルの歌声によって照らされ、艶っぽく光り、そして記憶に絡みつきます。サビの前までは円を描くような、曲線的なメロディの流れですが、サビに入ると雰囲気が変わって直線的に響きます。Aメロに戻ると再びウェットな響きに包まれ、曲の最後まで、移り変わっていく歌の雰囲気を楽しめます。

青や黒で塗られたクールでシリアスな世界と、赤やオレンジ、黄色や緑といった明るい色が散りばめられた世界を移ろう。さまざまな色を映し出すミュージック・ビデオです。曲が持つ叙情的な雰囲気に合っており、歌や音の魅力を増幅する映像なのではないかと思います。

「星が降るユメ」の配信が始まった10月19日は、藍井エイルがデビューした日です。いろいろありながらも道は続いていて、こうして新しい曲を発表してくれるだけでも、聴き続けることに意味を感じられます。けれどもそれは惰性ではありません。曲を聴くたびに歌声や音に対する印象は刷新され、歌声が見せる新たな表情に驚きます。どのようなものに出会えるのか、わりと楽しげに想像しながら歩く道です。

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